ホンダは28日、2010年3月期決算と今期の業績予想を発表した。今期の4輪車売上台数は前期比7%増の361万5000台を計画、営業利益は10.0%増の4000億円を予想している。
4輪車は北米や中国などで高い伸び、日本はほぼ横ばいを見込んだ。販売増による増益効果は約2000億円。為替レートは1ドル=90円、1ユーロ120円を前提としており、営業損益段階で450億円の減益要因となる。
また、前期には絞り込んでいた販売管理費や研究開発費も増額によって合計で1200億円強の減益要因になる。売上高は8.9%増の9兆3400億円と3期ぶりの増収となる。純利益は26.7%増の3400億円の予想。
近藤広一副社長は、鋼材価格の値上がり等もあり「今期はとくに見通しが立てづらい」としたうえで「1ドル=90円レベルで、4輪を年間360万台販売できると四半期あたりの営業利益は1000億円くらい出せる体質になった。それをベースにした」と述べた。
10年3月期は売上高が14.3%の減収となったものの、販売費の圧縮などで営業利益は3637億円、純利益は2684億円と前期比でほぼ倍増した。