新日本製鉄は、インドネシアでの二輪・四輪車向け鋼管需要の拡大が見込まれることから、住友金属工業の子会社住友鋼管と合弁で、既存工場の隣接地に第2工場を新設して生産能力を増強する。
生産能力の増強では、排気系ステンレス鋼管も含めた高品質な鋼管を供給するため、子会社のインドネシア・ニッポン・スチール・パイプ(INP)と住友鋼管が合弁で生産する。
具体的には、INPが、住友鋼管が74.8%、住友商事が25.2%出資する新会社を引受先とする第三者割当増資を実施して、合弁会社化する。増資後のINPの資本金は1160万ドルで、新会社の出資比率は26.7%となる。
第2工場は、ステンレス鋼と普通鋼兼用の2インチ電縫鋼管造管ラインを設置する。生産能力は月産1500tで、今年11月から立ち上げる予定。投資額は約13億円。
新日鉄グループでは、自動車用鋼管分野の拡大が見込まれるため、グローバルな営業力を強化してアジア市場の成長力を取り込んでいくとしている。