2代目のシトロエン『C3』が日本でも発売された。そのデザインを担当したシトロエンデザインセンターデザインディレクターのオレグ・ソンさんは、「初代C3はシトロエンにとってベストセラーでした。従ってその次期型は適切なデザインやアイディアが重要なのです」という。
ソンさんはデザイナーに、「自由にデザインをして欲しい。ただし、いままでのユーザーは維持しながら新しいユーザーを取り込むこと」と指示をしたという。つまり、初代C3は若い世代の女性ユーザーを多く獲得したので、こういったユーザーを囲い込みながら、新しいユーザーを獲得することを目標としたのだ。
また、次期型の複数の案を提示しターゲットユーザーに評価してもらうクリニック調査で、初代の購入者は初代を非常に気に入っており、次期型は進化も良いがオリジナルのフレーバーは残したいという結論を得た。そこで「初代のフレーバーは残しつつ、よりダイナミックで力強い、よりプレミアムなものをデザインすることにしたのです」。
「初代の特徴であるキャノピー、ベルトラインは維持しながら、新しいデザインの特性として、大きなグリルや新しいヘッドライト、リアのブーメラン形のテールライトを導入しました」