ナノオプトニクス・エナジー、鳥取EV事業でマイクログリッドを展開

エコカー EV
左からユビテック荻野司社長、SWdesign和田智代表、ナノオプトニクス・エナジー藤原洋社長、鳥取県平井伸治知事
左からユビテック荻野司社長、SWdesign和田智代表、ナノオプトニクス・エナジー藤原洋社長、鳥取県平井伸治知事 全 6 枚 拡大写真

ナノオプトニクス・エナジーが5月27日に行った電気自動車(EV)事業に関する発表会では、鳥取県米子市に建設するEV生産工場のITによるグリーン化として、ユビテックと業務提携することが明らかにされた。またクリエイティブ・デザイナーに元アウディのデザイナーだったSWdesign和田智代表が起用したことも合わせて発表された。

ユビテックはユビキタス技術を駆使したオフィスビル内のエネルギー管理を中心事業としており、「BE GREEN」と名づけた新環境ソリューションを提案し、無理せず自然に進めたくなる省エネの実現を支援している。同社の荻野司代表取締役は、ビルのエネルギー管理の経験を工場に生かしたいと語った。

「施設内で発電や蓄電も行い、外部のスマートサーバによってエネルギーを効率的に制御することで、創エネ・蓄エネ・省エネを一体で推進し、マイクログリッドソリューションの実現を目指すグリーンICT(情報通信技術)プラットフォームを構築します」

さらにユビテックでは、このプラットフォームを工場周辺地域の発電・蓄電・電力消費拠点と連携させ、地域内のエネルギー管理を統合的に行う「GREEN PLANT」構想についても検討を開始すると発表した。これが実現すると、EV充電スタンドの情報を家庭や車両から確認できるようになるという。

発表会には鳥取県の平井伸治知事も同席し、応援メッセージを送った。

「環境とデザインは同じ指向性があると考えているので、和田さんがプロジェクトに加わったことは大きなプラスになるでしょう。スマートグリッドへの取り組みも歓迎します。米子市を実験場と考えて積極的に進めてほしい。歴史の転換点に立っているからこそ、チャレンジすることが大切だと思います」

工場は今年の夏に、現所有者の日本たばこ産業からの引き渡しを終え、来年春に操業を開始する予定。2012年には車両の発売を行うという。

《森口将之》

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