「与党の発言は重い、野党の時とは違う」前原前国交相

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鳩山政権最後の前原国交相会見 撮影=石田信一郎
鳩山政権最後の前原国交相会見 撮影=石田信一郎 全 1 枚 拡大写真

「野党の時は選挙に勝つために、できるかできないかわからない発言をしたり、約束をしてしまう」

前原国交相は鳩山内閣最後の閣議後会見を、こんな言葉で締めくくった。沖縄基地移転問題で、自らの発言で退路を断つことになってしまった鳩山首相による総辞職の時だけに、何とも興味深い。どういうことか。

「田中美恵子さん(衆院石川2区)の応援で演説をする直前に、地元の人に『これを言ったら田中が勝てるので、北陸新幹線は民主党政権になったら必ずやります、という言葉を必ず入れてください』と頼まれた。おそらく鳩山代表も他の幹部も、いろんな地域を回ると、そういうことの連続だと思うのです」

前原氏はこの申し出を断ったそうだが、政権交代では野党時代には問題にならなかった安易な発言が、与党では命取りになる。

「国民に負担を課すこと、厳しいことであっても、政治家が覚悟を決めて言ったことと、やろうとしたことが食い違っていないことが、極めて大事だと思う。言葉は一度発したら言霊なので魂を持って走り始める。そういうことで鳩山政権は苦しんだ面もある」

だから「鳩山政権でのマイナスを貴重な経験として、国民の期待を実現することが大事だ」と、話す。

「本当に政権を取ったときにやれるかやれないかをしっかり考えながらやらないと、結果としてできなかったら国民に対して嘘をついたことになる」

前原氏が国土交通大臣として時に見せた頑固なまでの態度は、このせいなのか。総理大臣としての期待も高い前原氏だが、国土交通大臣の経験について、こう話した。

「日本の総理をやるには、それなりの覚悟と見識とすべてが兼備わっていないとやっていけない。そういう意味では、短い間だが大臣をやらせていただいて、違う責任感の重さという違う世界を見せていただいた。まだまだ研鑽していかなけらばならない。日本の政治を変えるという国民の負託に応えるよう、がんばっていかなければならない」

《中島みなみ》

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