【SLS AMG 日本発表】300SL の再来---ガルウイング

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SLS AMG
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「1954年に発表された『300SL』は20世紀最高のスポーツカーという称号をもらいました。そして、21世紀の最初の10年が終わろうとしている現在、この新たな時代に、新たなアイコンを名乗れる、新たな車が『SLS AMG』なのです」

メルセデス・ベンツ日本社長のニコラス・スピークス氏はそう、新型車を位置づける。デザインは、300SLのアイコンであるガルウイングドアと、ロングノーズ&ショートデッキのプロポーションを現代流に解釈し、存在感を醸し出している。

では300SLは、ガルウイングドアをなぜ採用したのか。300SLではボディ剛性を上げ、軽量化する目的でフレームに鋼管スペースフレームを採用した。そのフレーム設計ではサイドシルが高くなった。横開きドアでは乗り降りが不自由となり、ドアの取り付けも困難なことから、ガルウイングドアが採用された。ステアリングコラムが根元から折れることでも、乗り降りをしやすくしている。

つまり300SLでは、スタイリングとしてガルウイングドアが採用されたのではなく、機能的な必要に迫られてのことだったのだ。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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