【BMW 5シリーズ 試乗】オススメ度は運転技術しだい…岡本幸一郎

試乗記 輸入車
5シリーズ新型
5シリーズ新型 全 6 枚 拡大写真

『5シリーズ』のモデルチェンジの動向を気にしている人は大勢いることだろう。
目に見える部分は、内外装ともかなりいい雰囲気に仕上がっていると思う。先代E6系のように好みの分かれるスタイリングでもなく、かといってつまらないデザインでもない。

インテリアも『7シリーズ』に通じるデザインとクオリティ感があるし、後席居住性 も向上している。どちらも個人的にはかなり好みだ。

反面、期待した走りについて、煮詰められていない面がいくつか見られた。わざわざ日本のエコカー減税への適合を図った「528i」は、危惧したほど遅くなくてホッとしたものの、やや薄味。「535i」の新しい直噴ターボエンジンは、中間加速はまずまず。しかし、トップエンドで頭打ちになる。

走りは一見スムーズで乗り心地も悪くなく、ランフラットタイヤをよく履きこなしているかのように感じるところだが、その副作用か抑えが効かずややフワフワとしている。アクティブステアリングは、よりわかりやすく俊敏性を演出しているものの、ゲインが高すぎて一体感に欠け気持ち悪い部分も。

BMWとしては「ウチはここまでできる!」を知らしめたかったのだと思うが、キレイに走らせるには、むしろ心得が必要かと思う。

筆者の周囲にも新型5シリーズに興味を持っている知人は何人もいるが、買ってもいいかと訊かれたときの答えは、その知人の運転習熟度で変わってくる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

岡本幸一郎|モータージャーナリスト
1968年富山県滑川市生まれ。学習院大学卒業後、生来のクルマ好きが高じて自動 車メディアの世界へ。自動車情報ビデオマガジンの編集部員、自動車専門誌の記者を経てフリーランスライターに転身。「クルマ好きのプロ」として、ユーザー目線に立った視点と、幅広い守備範囲を自負し、近年はWEB媒体を中心に活動中。

《岡本幸一郎》

岡本幸一郎

1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして活動。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級セダンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに多方面に鋭意執筆中。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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