日産自動車は、低燃費技術発表会で、『ジューク』に搭載されている量産エンジン初のインジェクターを気筒あたり2つ装備する新開発1.5リットル「HR15DE」エンジンをプレゼンテーションした。
デュアルインジェクターは、霧状に噴射される燃料の粒子を従来より約60%小さくすることで、燃焼を安定化させ、吸排気バルブの開閉タイミングを連続的に変化させる可変バルブタイミング機構(CVTC)と組み合わせることで、熱効率の向上や吸気抵抗の低減を図った。
これによって従来型同クラスガソリンエンジンと比べて燃費が約4%向上するとともに、燃焼効率の向上で排出ガス中のHC(炭化水素)を抑制、浄化のための貴金属使用量も低減できる。
このエンジンは6月に日本に投入したジュークに搭載している。