アウディは20日、現行『TT』のディーゼルエンジン搭載グレード、「2.0TDI」の1万台目に当たるモデルが、ドイツ・インゴルシュタット工場から出荷されたと発表した。
現行TTは2008年にデビュー。日本ではガソリンエンジン搭載車のみをラインナップしているが、欧州ではディーゼルも選択できる。
「2.0TDI」グレード用の直噴2.0リットル直列4気筒ターボディーゼルは、最大出力170ps、最大トルク35.7kgmを発生。0-100km/h加速7.5秒、最高速226km/hの実力だ。
ディーゼルならではの環境性能の高さは、2.0TDIのアピールポイント。欧州複合モード燃費は18.87km/リットル、CO2排出量は139g/kmと、スポーツカーとしては異例の好数値をマークする。
この2.0TDIグレードの累計1万台目が20日、ドイツ・インゴルシュタット工場からラインオフ。アウディは、「顧客は世界初の量産ディーゼルスポーツカーを支持してくれている」とコメントした。
ちなみに現在、プジョーが欧州向けの『RCZ』にディーゼル搭載車を用意。ルマン24時間レースにおいて、アウディとプジョーはともにディーゼルで戦っているが、市販車の世界でも、ライバル関係を築いている。