気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2010年7月27日付
●口蹄疫3カ月終息へ、宮崎、全移動制限を解除(読売・1面)
●平均寿命、女86・44歳、男79・59歳、4年連続延びる(読売・2面)
●社説:防災ヘリ墜落、原因究明し山岳救難に生かせ(読売・3面)
●新型マーチ好調(読売・8面)
●氷河特急、運転士「レールに異変」聴取に供述、脱線現場の地盤調査(読売・38面)
●バイクてこ入れ加速、国内販売ピーク時の1割、ホンダ、全車種値下げ、ヤマハ時間貸し導入(毎日・7面)
●国内二輪車メーカー、アジア市場を重視(産経・11面)
●熱中症搬送最悪9000人超、19〜25日、病院到着時57人死亡(産経・22面)
●日産、メキシコで低価格車、北・中南米向け年30万台生産(日経・1面)
●専用リチウムイオン電池、韓国SKが増産、工場新設、生産能力6倍(日経・7面)
●周囲の歩行者など表示、日産が運転支援技術、カメラの映像解析(日経・11面)
●車部品各社、収益回復続く、4〜6月ニッパツ営業黒字80億円(日経・15面)
ひとくちコメント
先週の19日から25日までの1週間に熱中症で病院に搬送されたのは全国で9436人で、搬送直後に病院で死亡が確認された人が57人に達したという。総務省消防庁の集計結果をきょうの各紙が社会面などで取り上げている。
入院後の死亡者なども含めると、実際の死者は数倍に上る可能性もあるそうだ。2008年は7、8月を通じた死者が47人、09年はわずか16人で、先週1週間だけで、すでに08年、09年の2か月間をオーバーしており、今年は過去にない記録的な猛暑に見舞われていることが、被害数からでも読み取れる。
消防庁によると、死者数が最も多かったのは、埼玉県の9人だが、埼玉県警が把握した同時期の死者数は、入院後に亡くなった人も含め4倍以上の38人だった。また、都道府県別で搬送人数が最も多かったのは東京都の992人。続いて埼玉県の990人、愛知県の930人の順で、交通事故死発生のワースト地域とほぼ一致している。
ちなみに、7月25日の埼玉県内の交通事故による死者はゼロ、負傷者142人。1か月累計では死者が19人、負傷者数が3234人だった。交通事故の負傷者全員が病院に搬送されていると限らず、単純に比較はできないが、真夏の期間は交通事故よりも熱中症による搬送者の方が上回っている可能性もある。交通安全対策に加え、熱中症対策を重点的に取り組む必要があるようだ。