豊田自動織機が30日に発表した2010年4〜6月期(第1四半期)の連結決算は、営業利益が160億1200万円となった。前年同期は95億円の赤字だった。
売上高は前年同期比24.4%増の3591億9400万円と大幅増収となった。自動車部門は、『RAV4』や『マークXジオ』は前年同期並みだったが、『ヴィッツ』が増加した。エンジンは、KD型ディーゼルやAR型ガソリンが好調だったほか、カーエアコン用コンプレッサーも国内外で受注が伸びた。さらに産業用車両部門は、主力のフォークリフトが国内、海外ともに増加した。
収益は、売上げの増加や経済危機後のスリム化した体制を維持したため、経常利益は192億7000万円、当期純利益が129億6400万円と黒字転換した。
通期業績見通しは、産業車用部門が予想以上の販売となる見通しのほか、原価低減効果も予想以上で上方修正した。売上高は8800億円を予想していたが9400億円となる見込み。
営業利益は従来予想よりも80億円増の280億円、経常利益は100億円増の360億円となる見込み。当期純利益は180億円を予想していたが240億円となる見込み。