ヤマハ発動機、浜松で新工場用地の取得を断念

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ヤマハ発動機は、浜北工場を移転するため、計画していた浜松市都田地区の事業用地取得を断念、同市に対し正式に通知した。

同社は2007年11月、高付加価値モデルを国内で生産する新たな工場を建設するため、10年度から11年度にかけ、同地区の土地を段階的に引渡しを受けることを浜松市との間で合意した。しかし、2008年秋以降の世界同時不況の影響による経営環境の急激な変化により、業績が悪化し、浜松市に対し用地取得時期の3年間延期を申し入れた。

その後、同社では、業績が回復する中で、長期的な視点から土地の活用法を検討してきた。

しかし、先進国の二輪車市場は5月以降、想定を下回る需要に加え、円高が進行するなど市場状況が悪化し、長期的にも従来規模までの需要回復は見込めないと判断。また、長期的な生産能力を精査した結果、都田工場を活用できる生産規模が見込めない状況であることや、経費削減や新たな設備投資抑制を徹底する必要があることなどから、単体業績に大きな影響を与える都田地区の用地取得、新工場建設は、断念することにした。

同地区へ移転を計画していた浜北工場は、今回の事業用地取得断念に伴い、現在の場所で操業を継続する。

《レスポンス編集部》

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