【新聞ウォッチ】自動車各社、とりあえず急回復…この先は体力勝負!?

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新型エルグランド
新型エルグランド 全 5 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年8月5日付

●トヨタ2116億円営業黒字4~6月期前年赤字から急回復(読売・2面)

●4~6月車8社、前年上回る、アジアと国内が好調(読売・8面)

●高級ミニバン王座奪還へ、日産、新型エルグランド発表(産経・11面)

●「無策」が生んだ低金利、長期7年ぶり1%割れ(東京・3面)

●三菱自動車、200人を中途採用、電気・電子系技術者、電気自動車開発を強化(日経・1面)

●新型ミニバンの受注1万台超す、ホンダ、月間計画の4倍(日経・12面)

●ヤマハ発動機、最終黒字250億円、今期二輪車の世界販売最高(日経・15面)

●いすゞ、124億円黒字に、4~6月最終、日野自も黒字転換(日経・15面)

ひとくちコメント

業績が急回復したトヨタ自動車の発表が終わり、自動車大手10社の2010年4~6月期連結決算が出そろった。きょうの各紙が、各メーカーの売上高、営業損益などが一目で分かる図表付きで取り上げている。

それによると、政府のエコカー支援策と新興国市場の拡大などを追い風に、三菱自動車を除く9社が営業黒字を確保し、業績回復が鮮明になった。朝日は「自動車10社、急回復」、読売は「車8社前年上回る」、東京も「自動車8社回復鮮明」などと「急回復」の活字が目立つ。

このうち、日経はリーマンショック前の業績と比較しているが、「自動車3社『危機前』超す」との見出しで、ホンダ、日産自動車、富士重工集の3社は、4~6月期の純利益が危機前を上回ったと伝えている。

そこで気になるのは、各社の業績回復が下期以降もこのまま持続するのかどうかである。記事の中で各紙がそろって使っているのが「ただ、…」という表現。「ただ」の次には、「エコカー補助金制度終了や円高進行など懸念材料は山積みしており、先行き不透明感は増している」(朝日)と、各社とも先行きには慎重な見方が目立っているからだ。

自工会の会長を務める日産の志賀俊之COOも、新型『エルグランド』の発表会で「今の為替レートでは輸出に影響が出る。大変危惧している」と急激な円高に警戒感を強めた。各社が生き残りを賭けた体力勝負もいよいよこれからが本場である。

《福田俊之》

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