【新聞ウォッチ】エコカー補助終了、トヨタ1台5万円の販売奨励金

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年8月23日付

●炎暑延々、9、10月も気温高め(朝日・1面)

●自転車「赤切符」1326人、刑事手続き3年で5倍、昨年(毎日・1面)

●インタビュー環境戦略を語る:住友化学・廣瀬博社長「世界空間革命目指す」(毎日・8面)

●エコカー補助終了にらみトヨタが販売奨励金、反動減迫られる備え(産経・1面)

●10年前のきょう:「順法意識欠けていた」三菱自社長会見(産経・6面)

●トヨタとミサワ、エネルギー自給住宅参入、消費自動制御、太陽光・熱で蓄電、来年発売、競争激しく(日経・1面)

ひとくちコメント

トヨタ自動車が、政府のエコカー購入補助制度が終了する10月以降、全国の系列販売会社に対し、1台当たり新たに5万円の販売奨励金を支給するという。

すでに、7月末には東京新聞など一部のメディアで報じられていたが、改めてきょうの産経が「22日、分かった」と、1面トップで取り上げている。記事によると、「販売会社の判断で値引きに活用することを想定しており、補助金終了後の反動による急激な販売の落ち込みを食い止めたい考えだ」としている。

トヨタが奨励金によるてこ入れが必要と判断した背景には「下請けも含めすそ野の広い自動車の販売減は、景気悪化の最大の懸念材料になっている」のに加えて「自動車業界には、政府が検討中の追加経済対策の一環として補助金の延長を求める声が強いが、政府は予定通り終了する方針を変えていない」という理由からだ。

ただ、記事の最後には「牽引役の自動車産業の失速は雇用や賃金に与える影響も大きく、政府内で補助金の延長が浮上する可能性もありそうだ」と綴っている。深読みをすれば、個々の企業も自助努力をするので「補助金の再延長をよろしく」という業界の声を代弁しているようにも受け取れる。

《福田俊之》

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