【日産 エルグランド 試乗】他車から乗り換えるなら2.5リットル…青山尚暉

試乗記 国産車
エルグランド
エルグランド 全 5 枚 拡大写真

『エルグランド』の市販車に乗った。ここでは主に現時点で販売比率55%を占める2.5リットルモデルについて報告しよう。

【画像全5枚】

まず、乗降性は素晴らしく快適。1列目席はノンステップフロアだし、スライドドア部分もステップ、そこからフロアへの段差も低い。そして走れば先代とは別物の低重心感覚、軽々感に驚く。視界の高いサルーン感覚だ。

メインのハイウェイスターは18インチタイヤを履いているけれど、見事に履きこなしている印象。滑らかかつフラットで高級サルーンを思わせる乗り心地を示す。パワステも先代の軽々しさとは大違いでしっかりとした手応えがあり、高速走行でも飛ばしても、カーブを曲がっても実に安心。前後左右の姿勢変化は3.5リットルモデルより小さい。横浜の街中を走ったけれど、狭い道でも意外に取り回しは楽。18インチタイヤにして最少回転半径5.7mの小回り性も褒められる。

直4になった2.5リットルエンジンはさすがに3.5リットルモデルほどの余裕、滑らかさ、高級感はないものの、CVTの最適化でキツい上り坂、フル乗車…という場面でなければ必用十分以上の動力性能を発揮する。

3000回転からノイズが高まるけれど、CVTは3000回転以下を積極的に使うように制御されるからあまり心配はいらない。また、通常とは逆に、巡航時のエンジン回転数は2.5リットルモデルのほうが抑えられているため(100km/h走行時、2.5リットルは1900回転、3.5リットルは2000回転)、クルージング中の静粛性はなかなかだ。

注目すべきはECOモードスイッチ。これをONにすると日産実験部の“燃費走行の達人”『淵上さんの足』=アクセルコントロールの極意を再現。遅くならずに一般ドライバーの運転より燃費が20%向上するともいわれているから心強い。
 
おすすめは、他のミニバンやワゴンからの乗り換えならズバリ、レギュラーガソリンで乗れる2.5リットルのハイウェイスターの7人乗り。この新型は2列目キャプテンシートこそ価値がある。しかし先代からの乗り換えならやっぱりキング・オブ・ミニバンとしてよりふさわしい真打ちの3.5リットルのハイウェイスター。世界最高のミニバンだ。この際、非エアロ仕様の250XGと8人乗りは忘れていいです。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

青山尚暉|モータージャーナリスト/日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
東京都出身。自動車専門誌編集者を経てフリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌、一般誌、ウェブサイトなどに寄稿。試乗記、購入ガイドなどの執筆のほか、コンパニオンアニマルとしての愛犬と楽しむ快適自動車生活を各方面で提言中。

《青山尚暉》

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