シムドライブ清水社長、ナノオプトニクス・エナジーとの関係を語る

エコカー EV
先行開発事業第2号募集開始
先行開発事業第2号募集開始 全 3 枚 拡大写真

9月21日、神奈川県の川崎市産業振興会館で行われたEV(電気自動車)ベンチャー企業シムドライブ(SIM-Drive)の先行開発事業第2号募集開始の発表会において、代表取締役社長清水浩氏は、第1号事業との関係について次のように語った。

「先行開発事業第2号に参加していただく企業や団体は、第1号に関わる機関以外から選びたいと考えています。技術は広げれば広げるほど成長して戻ってくるという持論があるからです。第1号では34機関の参加をいただいたので、第2号でも30機関を目標とします。双方の事業の技術交流は、参加機関の同意を得た上で進めたいと考えています」

また清水氏は、鳥取県米子市にEV工場建設を発表し、デザイナーに元アウディの和田智氏を起用するなど、第1号事業参加機関の一員でありながら独自のEV戦略を進めているように映るナノオプトニクス・エナジーとの関係について、このように説明した。

「第1号事業は、来年初めに試作車を発表したあと、量産車の開発に入ります。ナノオプトニクス・エナジーはこの量産車開発を見据えて、工場建設やデザイナーを発表しているのです。シムドライブが考えるビジネスモデルをいち早く具現化した企業といえるでしょう。今後は同社以外にも、同様の発表を行う参加機関が出てくるはずです」

シムドライブは自らの技術を独占的に使用せず、多くの参加機関に伝授することでEVの普及を目指す、オープンソースの手法を取り入れている。この手法が、ナノオプトニクス・エナジーの自由闊達な開発姿勢を育てているのかもしれない。

《森口将之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. マツダ『CX-5』新型を欧州で発表…日本では2026年中に発売
  2. BMWの電動スクーター『CE 04』、3つの新デザインバリエーション発表
  3. 名車「964型ポルシェ 911」を最新の姿に甦らせる、シンガーが最新レストア作品披露へ
  4. ジープ『コンパス』新型の写真公開! アウトドアファンの要望に応える新インテリア
  5. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る