低品位炭から石油代替燃料を、日揮がインドネシアで実証プラントを建設へ

自動車 ビジネス 海外マーケット

日揮は、インドネシアのシナルマス・グループと共同で、同国の低品位炭を原料として石油代替燃料を製造する実証プラントの建設を開始した。

日揮は低品位炭を改質させる技術を開発し、シナルマス・グループと共同で、ジャカルタ郊外のカラワン地区に低品位炭を原料とする石油代替燃料(JCF)を年産1万トン規模で生産する実証プラント建設に着手した。

プロセスでは低品位炭を高圧熱水により改質した後、液体状のスラリー(粉末状の固体と液体の混合物)燃料に加工する日揮の独自技術で、プラントは2011年10月末に完成する予定。

日本は世界最大の石炭輸入国となっており、今回、日揮のJCF技術を使ってインドネシア低品位炭を有効活用、日本・インドネシア間の関係強化も図る。

新燃料のJCFは石油製品と同様の取り扱いが可能で、発電や産業用ボイラーの石油代替燃料として利用できるほか、今後、発電用エンジン、石炭ガス化、バイオマス燃料と組み合わせた適用も視野に入れている。

日揮とシナルマス・グループは、実証プラントを通じて技術検証を行うとともにJCFの普及を図り、低品位炭の資源権益確保からJCFの販売までのトータルチェーンでの事業化を推進していく方針。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
  2. 地面が光る「埋込型信号」が日本初導入、「横断歩道がわかりやすくなった」効果に期待
  3. もしも流行の「2段ヘッドライト」がなかったら…!? 一流デザイナーが斬新なフロントマスクを提案
  4. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  5. 東京外環道、千葉県内の4つのインターチェンジがETC専用に…9月2日から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る