[フジスプリントカップ]主催首脳がアピール

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主催3団体首脳がアピール。モータースポーツ・タウンミーティングRd. 3に登場した、白井、坂東、加藤の各氏(壇上着席、向かって左から)
主催3団体首脳がアピール。モータースポーツ・タウンミーティングRd. 3に登場した、白井、坂東、加藤の各氏(壇上着席、向かって左から) 全 3 枚 拡大写真

日本モータースポーツ界が一致団結して挑む新趣向のビッグイベント、「JAF Grand Prix SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2010」(フジスプリントカップ、11月12〜14日、富士スピードウェイ)の開催を控えた3日、このレースを主催する3団体のトップが、東京・六本木の「F1 PIT STOP CAFE」に集結。

「Motor Sport Town Meeting Rd. 3」(主催:日本モータースポーツ推進機構)の場にて、参戦ドライバーたちとともに、この新たな“お祭り”初回開催に向けての決意を語り、メディア取材にも対応するなどして、来場を積極的にアピールした。

SUPER GT(スーパーGT)運営団体GTAの坂東正明、フォーミュラ・ニッポン(Fニッポン)運営団体JRPの白井裕、そして富士スピードウェイ(FSW)の加藤裕明、この日集まった3首脳が中心となって押し進めてきた、新基軸のイベントがフジスプリントカップだ。

日本を代表するトップ2カテゴリーをともにシリーズ外のレースとして併催し、JAF GPというビッグタイトルを20年ぶりに復活させ、それぞれの予選〜レース形式にも新しい要素を数多く導入、さらには東西対抗というかたちを取り入れ、往年の名手20人によるレジェンドカップなどのサポートレース、そしてコース外イベントも充実させるなど、異例づくしのお祭り実現に3氏は尽力してきた。

そもそもの発端は、かつて坂東氏が「いちばんお客さんが集まるここ(FSW)で、お祭りをやりたい」と、SUPER GTの定例会見で語ったことであった。それが、ついに実現に漕ぎ着ける。

「(自分の思いだけでなく)みんなの協力があったから実現したこと。新しい挑戦というか、ファンのみなさんが一日楽しんで、『また来よう』と思ってもらえるようなお祭りにしたい。モータースポーツを(みなさんに)見せたい!という思いなんだよね。考えていたことの半分できたかな、というところだけど、これを2回、3回と続けていって、さらにキッチリしたものにしていきたい」と坂東氏。

9月には台風の影響でFSWの周辺地域に大きな被害が発生。SUPER GT第7戦が中止になるなどしたが、加藤氏によれば「サーキットへの周辺主要道7本のうち、6本は通れる状況にまで回復した」とのことで、12〜14日の観客導入能力は、ほぼ通常なみに機能しそう。

加藤氏からは「国内自動車メーカーからも理解と支援をいただくことができ、F1開催時に使ったコース上のブリッジにも(久々に)看板が入ることになりました」と、このイベントに対する業界内外の期待度の大きさをうかがわせる話も。

今年3月まではホンダのスーパーGTプロジェクトリーダーという技術戦闘者であり、4月にJRP社長就任と、立場を変えてモータースポーツに取り組んでいる白井氏も、「モータースポーツ振興を進めるなかで、フォーミュラの役割について考えることが自分の課題でもある。今回、多くのお客さんの前でいいレースをすることで、将来の発展につなげていきたい」と決意を話した。

開催はFニッポン最終戦(鈴鹿)の翌週で、いわばビッグイベント2連戦。11月前半は日本モータースポーツ界にとって今年のクライマックスであると同時に、振興・発展へのビッグチャンスとなる。

《遠藤俊幸》

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