メイドイン浜松のマイクロEV、ミルイラ 発売

エコカー EV
ミルイラ
ミルイラ 全 5 枚 拡大写真

静岡県浜松市のTakayanagiは12月1日、「ニュークラシカルデザイン」をコンセプトに開発を進めてきたマイクロEV『ミルイラ』を発売すると発表した。ミルイラは浜松市が位置する遠州地方の方言をモチーフとした車名で、「みるい」が「幼い」、「ら」が「〜でしょう?」という意味を持つ。

浜松市周辺は古くから輸送機器産業を中心に発展してきたが、近年は生産量の減少、製造コストの削減に加え、大手メーカーの海外への生産拠点移転もあり、低迷から抜け出せず、ものづくり技術の蓄積・継承が困難になっている。ミルイラはこうした状況を、新たな産業の創出により食い止めたいという想いのもと、3年前から開発が続けられてきた。

オートバイの50ccに相当する原付一種クラスのミニカーEVで、全長2180mm、全幅1280mm、全高1150mm、ホイールベース1515mmとコンパクトなボディを持ちながら、アルミパイプ製フレーム、ダブルウィッシュボーン式4輪独立懸架サスペンションなど、本格的な内容を持つ。

モーターは自社開発・製造の直流直巻式を2個搭載しており、左右輪を別々のモーターで駆動することで、デファレンシャルギアを不要としている。バッテリーは密閉式鉛電池を6個搭載し、家庭用アース付きAC100V電源で充電可能。満充電までの所要時間は12時間で、航続距離は一般的な市街地走行で35kmとなっている。

ハンドメイドのため受注生産体制をとっており、納車までの期間は3ヶ月、初回納車は2011年4月を予定している。価格は630万円で、購入はホームページ等で受け付ける。浜松市近郊では試乗会の開催を企画しており、遠方の顧客には説明・試乗に伺うとしている。

《森口将之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る