【新聞ウォッチ】韓国パワーの脅威、リチウム電池でも三洋を抜くサムスン

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年12月20日付

●伊藤忠、欧州で太陽熱発電、スペイン大手と提携へ(読売・2面)

●トヨタ方式変化、米・3週間で試作車、テスラ効果、インド・カローラの半値(読売・7面)

●クラブW杯、インテル底力初V(読売・24面)

●年収1500万円は「中間所得者」海江田経済財政相(朝日・2面)

●内閣支持微減24%、子ども手当、増額に反対69%、本社世論調査(毎日・1面)

●エコで勝負、天然ガスハイブリッド車、東京ガス(毎日・7面)

●リチウム電池も日本勢陥落、トップはまた韓国サムスン(産経・1面)

●増える留学生採用、ローソン、ヤマト運輸3割、ユニクロ6割(産経・2面)

●社説:高速の無料化はもうやめよ(日経・2面)

●勝ち組、現代自動車に異変、ストで生産一時ストップ、M&A巡り「お家騒動」1〜11月国内販売4.4%減(日経・6面)

●ジャトコ、中国生産能力5倍に、低燃費車向け変速機、200億円で新工場、日産合弁に供給(日経・9面)

●マツダ、中国販売来年20%増計画、28万台に(日経・9面)

●ゴールは部長級? 出世意欲、社員「ほどほどで」(日経・13面)

ひとくちコメント

世界のサッカーファンにとってこの1年間を締めくくるトヨタ・クラブワールドカップ(W杯)の決勝戦がアブダビで行われ、欧州覇者のインテル・ミラノ(イタリア)が3-0で、マゼンベ(コンゴ民主共和国、アフリカ代表)を破り、初優勝を飾った。

縦の速いパス交換でゴールを決めるインテル・ミラノのパワーには魅了されたが、来年から2年間、再び日本で開催されることになって、今から観戦するのが待ち遠しい。

一方、国内のスポーツ競技に目を向けると、全日本実業団対抗女子駅伝が岐阜県で行われ、92年の創部から毎年出場してきた天満屋が19度目の挑戦で初優勝を飾った。W杯のインテル・ミラノも初優勝だったが、新しい勢力が頂上を極めるのはスポーツの世界ばかりではない。

電気自動車(EV)などのエコカーや携帯電話の基幹部品となるリチウムイオン電池の2010年世界シェアで、これまで首位だった三洋電機が韓国サムスングループに抜かれ、2位に陥落するという。きょうの産経が1面準トップで大きく取り上げている。

それによると、今年の出荷個数シェアはサムスングループのサムスンSDIが20.1%で、三洋は19.9%とわずかに下回っている。日本企業全体のシェアも10年前の約94%から約42%まで下落する見通しで、韓国勢は約35%と、激しく追い上げているそうだ。

産経は「液晶パネルなどと同様、またもや韓国企業に首位を奪われることになる」と伝えている。自動車にしても韓国ヒュンダイ自動車の攻勢が注目されている。

目下、ヒュンダイグループ内でのお家騒動などで経営はドタバタしているが、欧米や新興国を中心に世界市場でシェアを拡大しており、日本勢が後塵を拝することになった半導体や液晶パネルなどの“二の舞い”も懸念される。

《福田俊之》

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