横浜ゴムは、自社内で生産しているリサイクルゴムと市販の再生ゴムの、新ゴム使用量に対する比率が2010年度に2008年度と比べて2倍になる見通し。
同社は、使用済み加硫ブラダーをタイヤ製品などの原材料として再利用するリサイクルゴムの量産化技術を確立し、2007年に業界で初めて自社内での量産を開始した。2009年度は発生したブラダーゴムの約8割を再利用し、産業廃棄物293tを削減した。タイヤ製品は、主に乗用車用タイヤとトラック・バス用タイヤ部材の一部に使用している。
また、市販の再生ゴムは、タイヤ製品以外にコンベヤベルトなど工業用ゴム製品の原材料の一部として使用拡大を進めているほか、現在、建設車両用タイヤでの採用も検討している。
2010年度のリサイクルゴムと市販再生ゴムの使用比率は2008年度の新ゴム使用量に対する比率の約2倍となる0.88%に達する見込み。
同社では今後、リサイクルゴムのタイヤ製品や工業用ゴム製品への使用拡大を進めて、3R(リデュース・リユース・リサイクル)活動を強化していく方針だ。