ミネラルウォーターが店頭から消える

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コンビニやスーパーからミネラルウォーターのペットボトルが消えている。東京都など各地で、一時的に食品衛生法の基準を超える放射性物質が検出されたためだ。

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ただ、現在のところ飲んではいけないという制限が出たのは乳児を対象とするもの。成人ではない。それでも、22日に発表した東京都では、その直後から問い合わせが殺到し、電話がつながらなくなった。「もうパニックでした」と、職員の一人はこぼした。

24日の会見で、あきれて見せたのは石原慎太郎東京都知事だった。「私の家内も近くの店に行ったら売り切れだというので、冗談じゃない、水道の水を飲めばいいって言ったんですけどね」。

25日にも、海江田万里経産相が「ミネラルウォーターは買い控えてほしい」と、呼びかけた。

それでもミネラルウォーターの買いだめは止まらない。東京・港区のドラッグストアーでは「水は地震後にオフィスの保存食として2リットルボトルを箱買いする人が多く、一時品切れになった。放射性物質が検出されたというニュースの後は、500mlの小さなボトルでも、1本、2本と買い求めるお客様が多くなった」という。

店頭にはジュース類は並んでいるのに、ミネラルウォーターだけがなくなっている。これでは本当に必要なときに乳児に回すこともできない。東京都が2日間連続でペットボトルを区市に配布したのも、入手困難が背景にある。

ミネラルウォーターを購入する女性(40)に、買い求めるきっかけを尋ねると、逆に問い詰められてしまった。

「飲んでも大丈夫だっていうけど、本当に信じられるの。原子力発電所だって、地震がきても大丈夫って言い続けたじゃない。また新たな数値は出ないって言い切れるの」

政府は国民に冷静な対応を求めているが、不安が広がる根底には、こうした疑問に対して明確な答えが得られない苛立ちがあるのではないか。

《中島みなみ》

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