三菱ふそうトラック・バスは、品質マネージメントシステムの国際的な自動車産業セクター規格「ISO/TS16949」の認証を取得したと発表した。完成車生産プロセスとして同認証を取得したのは日系自動車メーカーで初めて。
「ISO/TS16949」は、国際的な品質規格「ISO 9001」をベースに自動車産業の自動車部品のグローバル調達基準を満たすための厳しい要求事項を付加した品質マネージメントシステム規格。顧客から満足される製品・サービスを提供することを目的に、サプライチェーンでの不具合予防、ばらつき、無駄の低減に重点を置き、これらを継続的に改善していくことのできるシステムを構築・運営している事業所が認定される。
認証の対象となったのは川崎工場/技術センター、中津工場、喜連川研究所、厚木部品センター、扇島ロジスティックセンターの全事業所。適用範囲はトラックの完成車組立て、トラック、バスの商用車用エンジン、トランスミッション・アクスルの製造。
同社では、品質管理・保証体制強化を最重要事項と位置づけ、2006年3月に品質マネージメントシステムの国際規格「ISO9001:2000」を取得した。その後も品質管理プロセスの見直しや、品質部門の人員を大幅に増強など、品質管理・保証体制の強化に取り組んできた結果、認証を取得した。