ニューヨークモーターショーで初公開され、年内に北米での販売を開始する新型スバル『インプレッサ』。「クラス以上の価値」をコンセプトに、デザイン、室内空間、素材、燃費、走行性能など全面改良を加えた。今回日本で1台のみ公開された新型セダンを写真で紹介する。
エンジンは『フォレスター』にも搭載された2.0リットルNA水平対向エンジン。これに独自開発のCVT「リニアトロニック」を組み合わせる。燃費は米国基準の高速走行で従来の27mpgから36mpg(約15.3km/リットル)と大幅に改善した。駆動方式はもちろんシンメトリカルAWD。軽快かつ安定した走行を楽しむことができる。
セダンのボディサイズは全長4580mm×全幅1740mm×全高1465mm、ホイールベース2645mm。全長、全幅は従来型と同じでホイールベースを25mm延長。さらにAピラーの位置を200mm前方に移動したことで、居住空間の拡大を図った。またAピラーの位置を変更したことで空力性能が向上、三角窓を採用したことで視認性も高めた。全高は10mm低められたが、地上高の変更によるもので室内空間への影響はない。
「スバルらしい真面目さを表現したかった。流行の有機的なデザインにはしたくなかった」(デザイン担当・石井守氏)というエクステリアは、Aピラーの前進と切り詰めたオーバーハングにより、未来的なシルエットを作り上げた。
フロントマスクは、『レガシィ』と共通の「ヘキサゴン(六角形)グリル」と、押し出しの強い「ホークアイ」を採用。曲線で構成されていた従来型と比べ、よりシャープなイメージをまとう。ダイナミックなホイールアーチのデザインもレガシィの流れを受け継いだ。
インテリアの質感向上も新型の目玉だ。ブラックとクリームの2トーンでまとめ上げられた室内は、トーンを押さえ高級感のある仕上がりとした。素材にもこだわり、ダッシュボードやドアトリムにはDセグメントクラスのソフト素材を採用している。
また、今回は公開されなかったが、5ドアハッチバックには「Sport」と呼ばれるグレードを設定する(北米のみ)。ルーフレール、専用17インチホイール、サイドスポイラーなどを装備したスポーティな仕様。「多くの若い人にもアピールしたい」というのが新型インプレッサのねらいだ。