三菱ケミカル、7月から正常なオペレーションに

自動車 ビジネス 企業動向
三菱ケミカルホールディングス 小林喜光社長
三菱ケミカルホールディングス 小林喜光社長 全 3 枚 拡大写真

三菱ケミカルホールディングスは14日、都内のホテルで事業説明会を開催し、真っ先に東日本大震災の影響と復旧状況についての説明を行った。それによると、グループ全体で16社、26事業所が被害を受けた。

「とりわけ石油コンビナートの中枢である三菱化学の鹿島事業所の被害が大きかった。工場はそれほどでもなかったが、排水ポンプや配管がやられ、その修復が大変だった」と小林喜光社長は被害状況の写真を見せながら説明した。

ただ、サプライチェーンについては、それほど迷惑をかけなかったとのこと。07年12月に同事業所で火災が発生し、その経験が今回生かされた。「 あのとき、取引先にどのような影響があるのか調べておいたので、同業他社からの応援を含めて早く手を打つことができた」(同)という。その結果、他の部材メーカーのように大きな問題は起こらなかった。

被害を受けたエチレンプラントについては、第2エチレンが5月20日に操業再開。第1エチレンも6月末から動き始める。「7月以降になれば、正常なオペレーションに復帰する」(同)。また、当初7月に予定していた第2エチレンの定期修理を9月に延期することができたこともサプライチェーンの安定化につながった。

金額的なダメージはある。前期に特別損失で225億円を計上、今期も100億円を見込む。営業利益段階では300億円の影響を予想しているが、小林社長は「いま精査しているところだが、40~50億円減って、250億円ぐらいで済みそうだ」と話した。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る