【新聞ウォッチ】自動車各社の業績見通し…震災影響より円高、原材料高が足かせ

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年6月24日付

●車5社生産、前年超えへ、電機にも波及効果(読売・10面)

●時速65キロ超火災の恐れ、パジェロミニなど三菱自リコール(読売・36面)

●楽天、経団連脱退、三木谷氏、原発事故の対応批判(朝日・7面)

●トヨタ世界生産台数を上方修正(朝日・11面)

●日産期間従業員1000人募集(毎日・7面)

●リコール報道、“トヨタの宿敵”米ABC、ムロー賞受賞(産経・9面)

●マツダ、ロシアで生産、スズキ生産拠点の分散検討(産経・11面)

●女性問題報道、西山審議官を厳重注意(産経・27面)

●ビート後継開発へ ホンダ(東京・7面)

●上高地1200人足止め、大雨、土砂崩れで観光客ら(東京・27面)

●中古車をEVに改造、首都大、中小企業、都立産技研、価格100万円台めざす(日経・31面)

ひとくちコメント

東日本大震災の影響で約1か月ほど公表が遅れていた自動車メーカー各社の2012年3月期連結業績見通しが富士重工業を除いて出そろった。

きょうの各紙が図表付きで取り上げているが、マツダと日野自動車も下期に生産を挽回し、純損益が黒字に転じることで、各社が黒字を確保するものの、売上高、営業利益、最終利益とも増収増益を見込んでいるのは、スズキ、三菱自動車の2社のみ。

一方で、減収減益はトヨタ、日産自動車、ホンダの3社だが、このうち、ホンダは世界販売台数が前年同期比6.0%減を見込むほか、営業利益が64.9%の大幅減益となる見通しだ。

各紙の見出しを読み比べると、読売は「車5社生産、前年超えへ、」、朝日が「車大手、純利益確保へ」、毎日は具体的に社名をあげて「トヨタ減益、スズキ増益」としている。

また、産経は「震災乗り越え世界販売急回復」と前向きなタイトルで、東京も「世界販売5社が増加」と報じたが、各紙の見出しをみてもわかるように「震災による落ち込みからの回復ぶりが大きくばらついている」(日経)というのが特徴だ。

来月下旬には、今年度の第1四半期(4〜6月)の決算発表が控えている。その時点では生産正常化の状況もより鮮明になるとみられるが、節電対策に加え、円高や原材料の高騰がどこまで足かせとなるのかはこの先も不透明だ。

《福田俊之》

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