【新聞ウォッチ】タイで初の女性首相誕生へ、自動車業界も注目

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バンコクモーターショー11(ホンダ・ブリオ)
バンコクモーターショー11(ホンダ・ブリオ) 全 6 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年7月4日付

●タイ総選挙、タクシン派政権奪還、元首相の妹インラック氏、初の女性首相へ(読売・1面)

●太平洋にレアアース鉱床、東大グループ発見(読売・1面)

●ホンダ二輪インド独力開拓、競合覚悟の合弁解消(朝日・7面)

●首相退陣時期「明確に」62%、本社世論調査(毎日・1面)

●「ボーイング787」初飛来(毎日・26面)

●底流ニュースの裏側:ゴーン流“最後の挑戦”日産「1000万台」アクセル(産経・10面)

●保育どうする、悩み切実、自動車関連各社土日操業(東京・3面)

●景気、重荷抱え再浮上、電力不足・政治に懸念(日経・1面)

●月曜観測:円高下の自動車生産、国内維持、楽観できず(日経・3面)

●ホンダ、マイコン発注先分散、ルネサス1社依存見直し(日経・9面)

●アウディ、日本でレンタカー事業(日経・9面)

●「アイ・ ミーブ(i-MiEV)」NZで月内発売(日経・9面)

●産業景気予測:経営者の目、「部品の生産体制復旧進む」益子修・三菱自動車社長(日経・18面)

ひとくちコメント

与野党政権の対立が続くタイで総選挙が行われ、投開票の結果、タクシン派野党「タイ貢献党」が過半数の議席を獲得し圧勝した。タクシン派として2年半ぶりに政権を奪還し、タクシン元首相の実妹のインラック・シナワット氏(44)がタイ初の女性首相に就任する。

きょうの読売が1面トップで報じたのをはじめ、各紙がそれぞれの論調で解説記事などを大きく取り上げている。それによると、焦点となるのは「今後、汚職罪で有罪判決を受け海外に逃亡し、タイへの帰国に意欲を示しているタクシン氏の動き」(毎日)。新政権がタクシン氏の恩赦へ向けて動き出せば反タクシン派が強く反発し、タイは再び混乱に陥る可能性も否定できないからだ。

タイといえば、日本の自動車メーカーとの関わりが深い。タイ市場で約40%のシェアを持つトヨタ自動車は1962年に現地法人を設立、まもなく50周年を迎える。バンコク近郊に3つ工場を稼働させ、昨年末には生産累計500万台を達成した。日産はタイ工場の『マーチ』を日本市場に投入。スズキ、三菱自動車などもアジアの重要拠点として位置づけて工場を増設するなど、タイ事業の強化に乗り出している。

気になるは政治の混乱によるタイ経済の影響だが、朝日は「クーデーターでも起きれば別だが、多少の政治的混乱があってもタイ経済への影響は大きくない」(日系自動車大手)との見方が目立つ、と伝えている。

景気が失速するようなことがなければ、近い将来には自動車年産250万台規模へ市場が拡大することも見込まれている。タイがアジアの自動車生産の中心地として将来的にも拡大を続ける可能性は極めて高いだけに、経済界出身で初の女性首相の手腕に注目が集まる。

《福田俊之》

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