全体相場は反落。米下院が債務上限引き上げ法案を可決したことで財政危機は回避されたが、市場は対ドル、対ユーロでの円高の継続に失望。輸出関連株を中心に売り圧力に押された。
アジア市場の軟調な動きも重しとなり、平均株価は前日比120円42銭安の9844円59銭と大幅反落。当面、米国の景気動向にらみで動きづらい状況が予測されている。
円相場が1ドル=77円台に高止まりしたことが嫌気され、自動車株はほぼ全面安。
日産自動車が13円安の820円、ホンダが15円安の3110円と反落。
トヨタ自動車も10円安の3160円と反落。この日発表した4〜6月期連結決算は、純利益が前年同期比99%減の11億円。しかし、通期業績については、従来予想を上方修正。連結販売台数を従来計画の724万台から760万台に引き上げた。
下げる銘柄が目立つ中、ダイハツ工業が39円高の1375円と反発。大手外資系証券が目標株価を1600円から1700円に引き上げている。
富士重工業が8円高の630円と続伸。この日13時に発表した4〜6月期連結決算は、営業利益が前年同期比53%減の106億円。赤字予想が大勢だったことから、黒字確保を好感した買いが入っていた。