【新聞ウォッチ】モノづくり拠点タイで「大戸屋」が繁盛する理由

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2011年8月11日付

●新政権で復興急げ、読売新聞社緊急提言 与野党協力進めよ(読売・1面)

●円、最高値に迫る、日銀、追加緩和検討へ(朝日・1面)

●きょう震災5か月、8万人超 全国に避難、不明なお4744人(毎日・1面)

●中古車販売数9%減、震災影響7月では過去最低(毎日・4面)

●26日にも退陣表明、首相「月内に後継選出を」(産経・1面)

●国防相にタクシン派、タイ新政権発足、軍出身、交渉役期待(産経・5面)

●国内最大メガソーラー、川崎・臨海部で稼働(東京・1面)

●HV基幹部品海外生産、トヨタ検討、心臓部は国内(東京・7面)

●震災の遅れ取り戻せ、休み返上増産急ぐ、トヨタ毎週6日稼働、ルネサス主要9工場で(日経・3面)

●インド、新車販売前年割れ、新興国も成長減速懸念、日米欧への影響も大きく(日経・6面)

●中国販売、日本勢は急増、7月、震災から巻き返し(日経・6面)

●日本企業誘致タイがリード、生産拠点分散で投資2.3倍、上期、円高も影響裾野産業が集積(日経・7面)

●GM、車台・エンジンを半減、10年で、新車開発を効率化(日経・9面)

ひとくちコメント

東南アジアのモノづくり拠点タイへの日本企業の進出が一段と拡大していると、きょうの日経が国際面で大きく取り上げている。それによると、今年1〜6月の日系企業の直接投資額(認可ベース)は前年同期比で2.3倍に急増。投資件数も65%増の241件にのぼったという。

「東日本大震災後の部品供給網の混乱で生まれた生産拠点分散の機運が最近の円高傾向で加速する中、インフラや裾野産業の集積で強みを持つ同国が日本企業誘致の最大の受け皿として域内国に先行する構図が鮮明になってきた」(日経)と伝えている。

先月、筆者も駆け足でバンコク周辺にある三菱自動車など日系自動車メーカーの生産拠点を取材する機会を得たが、バンコク日本人商工会議所の棚田京一会頭(タイトヨタ社長)も「震災後、日本からの中小企業などの視察の問い合わせが通常の4倍以上に増えている」と驚いていたほどだ。

活気あふれるタイでは日本車が9割のシェアを持つ。ヒュンダイなどの韓国車が少ないことでも日本と似ている。タイは親日的な国としても知られるが、トヨタのタイ工場に10年以上も勤務するベテランの日本人社員の中には「定年後も、現地採用でタイに住み着いている」ほど、親しみやすい国だという。

バンコク市内の飲食街には「大戸屋」などの日本の外食レストランのカンバンが目立つ。「大戸屋」は30店舗を数え、宅配サービスも実施しているという。ちなみに、「炭火焼さば定食」はセット価格で270バーツ(約700円)と、タイの物価からすれば高額だが、連日、日本人駐在員家族などで大にぎわい。

タイに進出している日系企業がすでに7000社にのぼることでもニーズは高い。年内には「ユニクロ」の出店計画も予定されるなど、製造業以外の進出も加速しそうだ。

《福田俊之》

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