アウディは31日、新型『S8』の概要を明らかにした。実車は9月13日、ドイツで開幕するフランクフルトモーターショー11で披露される。
S8は、新型『A8』をベースに開発されたスポーツグレード。メルセデスベンツの『Sクラス』のAMGなどと競合するフラッグシップサルーンである。
新型S8のエンジンは、同時に発表された『S7スポーツバック』や『S6』と同じ。新開発の直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンを、2個のターボチャージャーで過給した「TFSI」ユニットだ。
ただし、最大出力は520ps、最大トルクは66.3kgmと、それぞれ100ps、10.2kgmも上乗せ。強大なトルクは、1700〜5500rpmで引き出される。
トランスミッションは、8速AT。駆動方式は、フルタイム4WDのクワトロ。新型S8は、0-100km/h加速4.2秒、最高速250km/h(リミッター作動)の実力だ。これは、同じエンジンを積むS6よりも、0.6秒速いタイムである。
その一方、「シリンダーデマンド」と呼ばれる気筒休止システムを採用。高速道路での走行時など、低負荷時に、8気筒の半分の4気筒を休止する。欧州複合モード燃費は7.57km/リットル。5.2リットルV10を積む先代S8に対して、23%もの燃費改善は、エンジンダウンサイジングの効果といえるだろう。