ダイムラーとBASFは、ルーフに透明な太陽電池を採用するなど、両社のアイデアを結集したEVのコンセプトカー、スマート『フォービジョン』を共同開発。9月13日から開催される第64回「フランクフルトモーターショー」で初公開する。
フォービジョンは、透明有機太陽電池の採用のほか、省エネ型の透明発光ダイオード、赤外線反射膜・塗料に加えて、断熱・断冷用の高機能発泡体を使用。また、完全プラスチック・ホイールを採用することで軽量設計とし、各分野で全く新しいコンセプトと素材を採用したモデル。
ルーフに装備された、有機化学染料ベースの透明有機太陽電池は、マルチメディア機能や車内の温度・湿度管理する換気システムを稼働。太陽電池により継続的な換気が可能で、自動車の冷却状態が維持されるという。
シート、ホイール、ドア部品などは、重い金属部品の代わりに、機能性や安定性の変わらない樹脂材料を使用することで、効果的な重量削減を目指している。