東京での記者会見に出席した技術本部副本部長の福塚政廣・上席執行役員は、今後のガソリン車の燃費性能改善について「たとえば35km/リットルとかに目線を置いた開発が必要かと考えている」と語った。
福塚氏は「ガソリンエンジンのエネルギーは25%くらいしか動力に使いきれていない。まだまだ改良の余地はある」と指摘、更なる燃費性能の引き上げに取り組む方針を表明した。
現時点で「次の具体的な目標を定めているわけではない」ものの、軽量化技術などと合わせたガソリンエンジン車の燃費性能向上は、まだ限界に達していないとの認識を示した。伊奈功一社長は「新興諸国ではガソリン車主流の時代が続く。エンジンを徹底的に良くすることはわれわれの使命」と強調した。