三菱自動車の益子修社長は6日、トヨタ自動車が軽自動車の販売を開始したことについて「逆風とは思わない」との考えを示した。益子社長は同日開いた新型車発表会後、一部報道陣に対し語った。
益子社長は「これまで自動車メーカーの中で軽を扱ってなかったのはトヨタだけ。だから今回トヨタがやるというのは自然なことだと思う」と指摘。その理由として「トヨタも軽を取り込むことで、お客さんの多様化していくニーズに自ら対応していくということではないか。いかにグループ内に軽があってもお客さんが来た時に、そこに(行って)となかなか言えないでしょうから」と述べた。
また自社の軽販売への影響については「逆にここにきて軽が活性化しているという面もあると思う。本当に高齢化が進んで行ったら大きな車とか長い距離を走る必要もだんだんなくなってくるだろうから、社会のニーズを先取りしているということもある。軽全体としてはそれほど逆風だと思わない」と強調した。