[中学受験]家庭学習のポイント

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SS-1代表の小川大介先生
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 2月1日、首都圏の中学受験本格スタートまで100日を切った。親子ともども悔いのない受験をするために、この3か月をどう過ごせばいいのか。子ども一人ひとりの特性に合わせた個別指導で中学受験にめざましい実績をあげているSS-1代表の小川大介先生に、家庭学習、模試の受け方、志望校の最終決定、出願パターン、本番で力を発揮するためのトレーニング、入試直前の過ごし方を聞いた。

 ここでは、家庭学習について紹介する。

--残り3か月、家庭では何にポイントを置いて学習すればよいでしょうか。

 合否を分けるのは、入試の当日にいつも通りの自然体でいられるかどうか。これからの3か月間は、当日に、いつもの自分の力を発揮できるようにするための準備期間と言っていいでしょう。

 具体的には、「志望校を知る」「自分の力を知る」「克服できるものからつぶしていく」ことです。

 「志望校を知る」…まず、志望校の入試問題を研究することです。どのような問題が出題され、合格最低点は何点か。自分はどの問題ならとれるのか。そういった志望校の問題研究が絶対に必要です。

 「自分の力を知る」…次に、自分の力を正確に把握することです。6年生の10月になると、もう新しく学ぶことはありません。ですから、夏休みまでの勉強の結果を振り返って、自分が得意とする単元、もう少しで安定する単元、まったくできない単元は何かを整理します。

 「克服できるものからつぶしていく」…自分自身の力と、志望校が求めている力を掛け合わせると、絶対克服しなければならないポイントというものが見えてきます。それがたくさんあると焦ってしまうかもしれませんが、ここは冷静になって、克服しやすいところから手をつけていこうという姿勢が大切です。

 11月の段階で、「うちの子は国語が苦手なんですが」というような相談に来られる親御さんがいますが、「国語の、文章読解の、論説文の、こういうタイプの選択肢が出るとわからなくて勘で解いてしまう」というところまで我が子の状況をつかんでいないといけない。親ごさんに難しければ、塾の先生に見ておいてもらう必要があります。

 このように問題を整理すると、とても3か月では足りないという項目も出てくるでしょう。その場合も焦らず、2週間でできることから手をつけよう、その中でも、例年の出題傾向から考えて必ず出そうだ、できたら10点はとれる、というものは必ず克服しよう、というようなふるい分けをします。

 このように、今の時期というのは、取り組んで即効性のあるものはどれか、ある程度打算的に見極めていく時期なのです。

--そういう見極めは親がするべきでしょうか。

 親御さんのほうがいいですね。なぜなら、子どもは、全部わからないと気持ち悪いと思うか、あるいは、これは捨ててもいいんだと思うとほかも全部捨てたくなる。この判断を子どもにさせるのは酷です。親が客観的に、これだけやればいいと整理してあげたほうが本人はやりやすいと思います。

【中学受験】悔いなき受験へのラスト3か月-1/6…志望校を知る、自分を知る

《石井 栄子》

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