パナソニック電工は、8月末から受注を開始した「産業用リチウムイオン蓄電システム」について、発生するノイズを住宅環境の基準値未満にまで低減し住宅向けにも11月15日から受注を開始する。
東日本大震災以降、停電や災害時の電力供給に対する備えや、電力のピークシフトができることから、住宅に設置できる蓄電システムに注目が集まっている。
産業用リチウムイオン蓄電システムは、同社が長年培ってきた信頼性の高いリチウムイオン電池を採用した蓄電用標準電池ユニットを搭載する。従来の産業用システムよりも発生ノイズレベルを抑制し、住宅環境での使用を想定しているVCCI規格クラスBに準拠する。
リチウムイオン蓄電システムは、停電時などに自動的に電力を供給する。3.2kWhタイプの場合、LED照明4台、液晶TV(37インチクラス)1台、ノートパソコン1台など合計約500Wの機器を同時に約4.5時間稼働させることが可能。
タイマー設定によって蓄電池から自動で電力を供給できるため、電力需要ピーク時の系統電力使用量を抑制できる。