【東京モーターショー11】気軽に着替えよう…ホンダのマイクロコミューターコンセプト

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ホンダマイクロコミューターコンセプト
ホンダマイクロコミューターコンセプト 全 4 枚 拡大写真

ホンダが東京モーターショー11に出品する『マイクロコミューターコンセプト』のエクステリアには、手軽にパネルの柄を変えられるアイデアがある。

本田技術研究所四輪R&Dセンターデザイン開発室ADスタジオ主任研究員の内野英男さんは、このアイデアを採用した背景について、「インテリアではよくある手法ですが、エクステリアを気軽に変えることで、より人とクルマの関係をなるべく近いものにしたいという想いから」だという。そして、これを採用するのは結構勇気がいることだった。その理由は「昔からのヌル、ツル、ピカという恰好よさがありますが、これは全く違う発想なので大変だったのです」。

このアイデアは、「携帯電話のようにいつも人に身近に持っていたいという感覚で、そのアレンジができることは自分なりの個性だと考えました。携帯電話のカバーや、タンブラーの着せ替えは、個性を出しやすい。そこで、なぜクルマだけそうではないのだろうと思い、これだとひらめいた」のだと語る。

そして、この柄をデザインした、本田技術研究所四輪R&Dセンターデザイン開発第4ブロック研究員の飯田亮士さんも、「エクステリアで個性を表現するとなると、エアロパーツなどかなり高額なものを買ってきて取り付けて、しかも、一度取り付けたらそれでずっと、となってしまいます。毎日同じ服を着るわけではないですよね。そこで、自分にもいろいろな面がありますよということが、これで安く表現できるといいかなというアイディアなのです」。

飯田さんによると、最初はシートも柄に合わせて着せ替えを考えていた。しかし「より着せ替えが気楽にと考えると、シートの表皮は個人でプリントして準備が出来ないうえに、結構高額なものを買ってこなければならなくなります」と、この案は却下された。しかし「このボディパネルのプリント柄は、紙でプリントしたものを個人でカットして入れてもらえばいいので、シートよりこちらの方がいいのではとボディだけやることになったのです」と述べた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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