【ホンダ ASIMO 新型発表】MotoGPマシンにも技術投入

自動車 ビジネス 企業動向
センサー
センサー 全 6 枚 拡大写真

作業用アームロボットも実戦への投入に向けてテストが行なわれているが、実はホンダ『ASIMO』の技術はすでに実戦投入されていた。それはオートバイの世界選手権MotoGPで走らせているワークスマシン「RC212V」だ。

【画像全6枚】

800ccの排気量から210ps以上を絞り出すエンジンには、F1GPで培われたテクノロジーが注ぎ込まれているのだろう。そのエンジンのパフォーマンスを無駄なく発揮させるためにASIMOのテクノロジーが使われているのだ。

具体的には姿勢角センサーというパーツがマシンに組み込まれ、走行中の動きを検知している。内部に組み込まれているのはジャイロセンサーと加速度センサーで、マシンの動きの変化とその勢いを見ているのである。

ASIMOが転ばないようにバランスを取るために身体の動きを検知しているセンサーと同じ性質のものだが、ASIMOの方がセンサーとしてはより高性能なものを搭載していると言う。

オートバイの場合、コーナーでは車体をバンクさせることで遠心力と釣り合いを取りながら曲がっているが、このバンク角となるロール角が大きくなると加速方向に使えるグリップ力は減っていくから、エンジンパワーを抑えることで扱いやすい特性にするそうだ。

さらにコーナーの立ち上がりではフロントタイヤが持ち上がるウイリーを防止するために前後のタイヤの水平方向となるピッチ角も見ており、リヤタイヤが滑ったりすることでスライドした時に発生する急激なヨー角も検知している。

さらに前後のホイールの回転数の差を見ることでホイールスピンを防止するトラクションコントロールと組み合わされることで、タイヤのグリップを活かし切るのだ。

ただしレギュレーション上、クルマのESC(横滑り防止装置)のようにブレーキを制御することは禁止されているため、エンジンの出力だけを制御することでライダーが扱いやすい状態を作り出すことを狙っているそうだ。

この姿勢角センサーやトラクションコントロールによる制御はセッティングにより介入のレベルを調整することができると言う。

もっとも上手いライダーほど、このセンサーによる制御を控えめにしているそうで、2011年MotoGPチャンピオンのC. ストーナー選手は非常に介入を少なくしているそうだ。コーナーの立ち上がりでバンクしたままフロントタイヤを浮き上がらせながら立ち上がるような芸当を見せるのは、姿勢角センサーではなくライダー自身のセンサーとコントロールによるもの、ということか。

ともあれ圧倒的な速さで今シーズンのモトGPを席巻したレプソル・ホンダ。その速さの裏にはASIMOの技術が活かされているのであった。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『パジェロ』新型、「S-AWC」搭載で走破性と快適性を両立…今秋デビューへ
  2. 日産『テラノ』復活、PHEVの本格SUV誕生へ!…次期パジェロと兄弟車か?
  3. 『N-BOX』で同乗者のTV視聴とナビ操作を可能に、ブリッツ「テレビナビジャンパー」ディーラーOPナビにも適合
  4. スーパーチャージャー搭載、カワサキ『Z H2 SE』2027年モデル発売へ 価格は247万5000円
  5. 【スズキ GSX-S1000GX 試乗】これはアドベンチャーか、スーパースポーツか? “翼”を得たスズキの異端児…伊丹孝裕
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 3000アンペアの急速充電に世界初成功、電動トラックの未来を切り開く…MAN
  2. 中国サプライヤーが日本市場へ本格攻勢、“長期戦略”と“チャイナスピード”両立する「DESAY SV」次の一手とは
  3. 機械式駐車場の最適化コンサル、マンション管理組合向けに新サービス開始…さくら事務所
  4. 大和ハウスベンチャーズ、自動運転幹線輸送のT2に出資…レベル4実現へ
  5. 【バッテリー リスキリング講座】車載用全固体電池の開発状況と今後の展望
ランキングをもっと見る