【デリカD:3で行くペットとの旅 後編】愛犬が恋しがる真のペットフレンドリーカー

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箱根ロープウェイは中小型犬ならケージが用意される
箱根ロープウェイは中小型犬ならケージが用意される 全 24 枚 拡大写真

『デリカD:3』で愛犬と行く箱根・強羅の1泊ドライブ旅行。目的地は日本中の愛犬と泊まれる宿の中でもハイクラスの「ホテル凛香」。今回はその後編をお届けする。

ホテル凛香を出発し、まず向かったのがすぐ近くに位置する箱根ロープーウェイの早雲山駅だ。

中小型犬ならケージが用意され、ロープーウェイに乗り、箱根の空中散歩を楽しむことができる。マリアの場合は駐車場から絶景の箱根の山々を鑑賞。そして芦ノ湖湖畔へ。デリカD:3はその道中の箱根らしい山道でもスイスイ、スムーズ。意外なほど重心の高さを感じず、ゆったり快適で気持ちいいドライブが楽しめた。

芦ノ湖湖畔では『いらっしゃいませ湖尻ボートへ』なんていうプレートを首につけた猫軍団と遭遇。へーっ、ボート屋の宣伝・看板猫というわけですね。

その駐車場で気付いたデリカD:3の意外なペットフレンドリーポイントが、スライドドア、2列目席部分にある、段差のない小さなスライドサイドウインドーの存在。暑がりの犬にピッタリの直射日光を遮断し、車内の温度上昇防止に効くプライバシーガラスの真ん中にある小窓だ。

実はそれ、マリアなら後ろ足で立って外を眺め、外気を吸うのにちょうどいい窓だとが判明。車内のペット臭をこもらせない換気にも有効で、これなら走行中、万一のことがあっても外へ飛び出す心配がまずない。おそらく開発陣もそうは考えなかったペットフレンドリーポイントだ。

ホテル凛香に帰るとマリアはまずホテルの回りのお散歩コースを一周し、ドッグランで軽い運動。それから中庭にある温泉掛け流しのドッグスパへ。深さは中型犬のお腹ぐらいまででちょうどよく、もちろん温泉だから冬でも暖か。温水シャワー、ドライヤー、タオル、ブラシ、トリミング台もあるから体が濡れてもすぐに乾かすことができて安心快適。愛犬も旅の疲れを癒すことができるのだ。

夕食は2階の「レストラン旬」で。本格的なレストランながら、愛犬同伴可。ディナーはスパークリングワインでスタートし、アミューズ、前菜、お造り盛り合わせ、パンとスープ、メインの魚料理、口直しのシャーベット、メインの肉料理(この日は国産黒毛和牛のサーロインステーキ)、シェフ特製デザート〜飲み物の全8品(12月18日までは魚料理にアワビがつくグレードアップキャンペーン中とのこと)。その内容、味は一流レストランそのもの。

しかも驚くべきは、ワンちゃん用ディナーコースが別料金で用意されていること。その内容はオードブル、魚料理、肉料理、デザートの4皿のフルコース。人間用の食材を犬用に味付けなしにアレンジしている。愛犬はもう幸せすぎるほど満腹になれるはず。

スイートルームの204号室は秋なら紅葉が美しい箱根の山々を望める客室。フローリングのベッドルーム、畳み敷きの和室に別れ、ゆとりたっぷりのスペースだ。中小型犬用の家具調ケージや各種ペットアメニティも揃っている。箱根だから気になる温泉は室内に檜風呂とシャワー、そことドアでつながっているテラスに露天壺風呂がある。そして外風呂の大浴場「源泉湯処」が2か所。もう1日中、温泉三昧。デリカD:3のドライブは人も犬の疲れ知らずだったけれど、やっぱりゆったり温泉につかると身も心も癒される。

箱根の風景を一望できる明るいレストランでの朝食は箱根らしい和食と、リゾート地らしい洋食が選択可。夕食同様、専属シェフの手による素材の吟味、調理、味付け、盛りつけ、そして味は絶品。暖かいものは暖かく、冷たいものは冷たく…という基本がしっかり守られている。マリアも朝食を注文。家から食器やフードを持っていかずに済み、荷物を増やさない意味でもこれは嬉しい(慣れたフードしか食べない子は持参のこと)。

デリカD:3で訪れた大満足の箱根一泊ドライブ。帰りの山道、高速道路、一般道でもデリカD:3は愛犬とドライブするのに最上級の移動空間を提供してくれる。1-2列目席を使い、荷室にある4か所あるフックでケージを固定したり、3列目席の片側をハネ上げて格納し、3列目席の横に愛犬を座らせるといった様々な愛犬の乗せ方ができるから、ドライブはいつも新鮮。今回の一般道、高速道路、山道を含む実燃費は10km/リットル以上。10−15モード燃費は13・2km/リットルだから、達成率は相当高く、とても経済的だとも言える。

自称、自動車評論犬(!?)のマリアはもうデリカD:3が大のお気に入り。帰ってきたばかりだというのに、お散歩で外に出ると、真っ先に玄関脇の駐車場に停めたデリカD:3のスライドドアの前に立ち、「乗せてよ乗せてよ、またドライブに連れて行ってよ!」とせがむ始末だ。真のペットフレンドリーカーとは、そうした愛犬が恋しがり、乗りたがるお気に入り度で決まるものなのかも知れない。

《青山尚暉》

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