【東京モーターショー11】ホンダ EV-STAR…DNAにあるコンパクトスポーツ

自動車 ニューモデル モーターショー
ホンダ EV-STER (東京モーターショー11)
ホンダ EV-STER (東京モーターショー11) 全 6 枚 拡大写真

ホンダは第42回東京モーターショーに、次世代電動スモールスポーツコンセプトモデル『EV-STER』を出展した。

「アドバンスエキサイトメント、新時代の興奮がコンセプト」と話すのはデザイン開発室第1ブロックの杉浦良さん。「ホンダが提案する製品である以上、先進でなければいけません」とする。

それはデザインにも表れている。「スポーツカーは歴史が長いので、場合によっては非常に古典的なスタイリングというのも考えられます。しかし、ホンダというブランドである以上、先進的なデザインということにこだわりました」。

具体的には、「フードからフロントウインドウまでがワンモーションでつながっています。同時に、ミッドシップレイアウトなので、キャビンをセンターに持ってきて、全体がモノフォルムのアウトラインになるようなデザインにしました」。それにより、先進感、新しいスポーツカーのデザインを提案したのだ。

さらに、スポーツカーなので、足回りを強調した。「フェンダーが3次元的にどのビューからでも意識できるようなデザインにも力を注ぎました」。

「スポーツカーなので、誰が見てもかっこいいというのが大前提にあります。しかし、こちらの都合で先進ばかりを追い求めていった結果、ユーザーから“これ何? 新しさはわかるけど、新しいだけでついていけない”と言われてはいけないので、そういったバランスは大事にしました」と杉浦さんは述べる。

杉浦さんはデザインを任された時のことを「スポーツカーをデザインするのは夢でしたから、すごく嬉しかったです。興奮したのを覚えています」と振り返る。

「ホンダの元気さが象徴できるモデルになったかなと思います。ホンダは昨今ミニバンのメーカーといわれたりしますが、もともとのDNAにあるコンパクトスポーツは忘れていないというメッセージが伝われば」と嬉しそうに語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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