【東京モーターショー11】ルノー デザイン部長が来日…キャプチャー は世界冒険旅行

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ルノーのデザイン部長、ローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏(東京モーターショー11)
ルノーのデザイン部長、ローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏(東京モーターショー11) 全 10 枚 拡大写真
第42回東京モーターショーにルノーはコンセプトカー『キャプチャー』を展示。それに伴い本国からデザイン部を率いるローレンス・ヴァン・デン・アッカー氏が来日した。

彼はどうしてカーデザイナーになったのか。「父親や兄弟が建築家で、常にスケッチがそばにありました。また、とてもうるさい子供だったので、黙らせるため大人によく絵を描かされていました」と笑う。子供の頃から動くもの、自動車に限らずバイクや飛行機などすべてが好きだったそうだ。

また、「非常に有名な工業デザイナーのロス・ラブグローブは家具やカメラ、建築物まで全てデザインしていましたが、クルマだけはやっていなかったのです。彼から、いままで自分でやったことをすべてクルマでデザイン出来たらきっと面白いだろうねといわれたのです」とも。

「外観、内装、ヘッドライト、ステアリング、シートなどへ、工業デザイン全ての経験をクルマの中に盛り込んでいくのです。そうすると、クルマをデザインすれば、何でもデザインできることになるでしょう」。そこから彼のカーデザイナーとしての歩みが始まったのだ。

彼がルノーのデザイン部長に就任して2作品目のコンセプトモデルとなるキャプチャーのコンセプトは何か。

アッカー氏はキャプチャーを開設する前に最初のモデル『デジール』について語る。「これは“フォーリンラブ”のクルマです。2人乗りでラゲッジスペースはありません。つまり、もともと一人で乗っていて、たまたま“一目ぼれ”をしたことで一緒に乗るというコンセプト」であるとする。

そしてキャプチャーは、「一目ぼれのあと、例えば、新婚だと、旅行など色々計画をするでしょう。そこで“世界を冒険する”というテーマにしました。ラゲッジスペースを確保し、2人乗りで2ドアのクーペスタイル。そして、非常にスポーティでダイナミックなデザインとし、ルーフを開けて、世界が見えるようにしました」。

つまり、ルノーのコンセプトカーはそれぞれひとつのライフステージを表しているのだ。デジール、キャプチャーと続いた先は、『Rスペース・コンセプト』=家族が増える、そして、『フレンディジー』=より家族も仕事も増える、とつながっていくのだ。さてその先は……。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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