三菱 ミニキャブ MiEV…EVに最適な使い方を提案

エコカー EV
三菱 ミニキャブMiEV
三菱 ミニキャブMiEV 全 6 枚 拡大写真

三菱自動車が11月より販売を開始した、軽商用電気自動車(EV)『ミニキャブMiEV』。長距離走行が苦手なEVのデメリットを逆手に取り、短距離・ルート走行が主である「商用」に特化することで、EV普及の促進をめざす意欲的なモデルだ。

写真:三菱ミニキャブMiEV

今年4月より予約受付を開始し、約1300台(11月末現在)の予約が入っているという。

三菱は、軽自動車の総需要の約3割(2010年度は42万台)が商用車であることから、軽商用車のEV化によるEV普及への効果に期待する。また、軽商用車はライフ走行距離が長い傾向にあることから、電気をエネルギー源とするランニングコストの安さがもたらすユーザーへの影響も大きいと見ている。

EVの普及にあたり目下の課題となっているのが、ガソリン車と比べ満タン(一充電)での航続距離が短い点だ。これを解消するため充電インフラの拡大が急務とされている。しかし、商用車の場合は一日あたりの走行距離がおおよそ決まっているため用途に合った利用が可能であること、夜間に事業所等で充電することで昼間は充電を気にせず利用できるなど、EVのデメリットをカバーした利用が可能となる。

ミニキャブMiEVは市販に先駆け、ヤマト運輸との共同による実証実験をおこなってきた。EVならではの静音性、エンジンの振動がないことによる荷物へのダメージ低減、荷物を積載した状態でもトルクフルな走行ができること、など集配車としての高い実用性を確認できたとして正式な配備も決定している。

販売ターゲットは大手法人や官公庁などがメインだが、個人事業主やプライベートユースでの需要もにらむ。予約受注の割合(11月末現在)は、法人が75%、自治体が8%、個人が17%となっており、商用車ならではの実用性の高さを求める個人ユーザーも少なくないようだ。

現在三菱は定格100Wまでの電化製品が利用可能な外部電源装置をオプション販売しているが、年度内にはより大型で1500Wまで利用可能な外部電源装置の販売も計画しており、レジャーやキャンプ、イベントなどでの活躍にも期待する。

ミニキャブMiEVは搭載電池容量の違いにより、最大100km走行可能な「CD 10.5kWh」(240万円)、最大150km走行可能な「CD 16.0kWh」(295万円)を設定。EV補助金を適用することでそれぞれ実質173万円、202万円となり差が縮まることから、現在の比率は3:7で「CD 16.0kWh」の人気が高いという。

2011年度内で4000台の販売をめざす。

《宮崎壮人》

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