【BMW 1シリーズ 試乗】“駆け抜ける歓び”とはこのことか…松下宏

試乗記 輸入車
BMW 1シリーズ
BMW 1シリーズ 全 6 枚 拡大写真

BMWのエントリーモデルでなる『1シリーズ』の2世代目のモデルが登場した。

【画像全6枚】

新型1シリーズはエンジンの仕様によって「116i」と「120i」があり、それぞれにベースモデルのほかにデザインを重視した「スタイル」と、スポーティな走りのための装備や仕様を備えた「スポーツ」の2タイプが設定され、合計6グレードのバリエーションを持つ。

116iと120iと言っても、搭載エンジンは同じ直列6気筒1.6リットルの直噴ターボ仕様。異なるチューニングを施し、動力性能の違いによって116iと120iと呼ばれ、装備の違いも含めてグレードと価格の違いが設定されている。

1.6リットルの直噴ターボというと、BMWではMINIに搭載しているPSAプジョーシトロエンとの共同開発エンジンを思い出すが、このエンジンはBMWブランド専用に新開発されたもの。PSAとの共同開発エンジンもデキが良いが、BMWブランド車にはさらにFR車に適した走りが必要との考えで新開発したという。

116iスタイルと120iスポーツに試乗した。100kW/220Nmを発生する116iでも十分にBMWらしい走りが楽しめるが、125kW/250Nmの動力性能を持つ120iならさらにスポーティで軽快な走りが楽しめる。

トランスミッションは変速ショックを感じさせないスムーズな電子制御8速ATに変更され、走り始めた瞬間から本当に良いクルマに乗っているなという印象を受けた。

特に120iの走りは気持ち良いのひとこと。エンジンの吹き上がりは滑らかで一気に回っていく感じだし、ATはショックを感じさせることなく変速して速度に乗っていく。足回りも乗り心地の良さを確保しながら安定性の高いものとされている。

FR車ならではのすっきりしたハンドリングと、ダイレクト感のある電動パワーステアリングのフィールも好感の持てるもので、BMWの言う“駆け抜ける歓び”とはこのことか、そんな風に思わせる本当に爽快な気持ち良い走りだ。

エンジンはアイドリングストップ機構付きで、信号待ちなどで停車するとすぐにエンジンが止まる。再始動時の振動や騒音は、日本車にもっと良いものがあるので大満足とはいかないが、エコのためにはこれくらいは止むを得ないところだろう。

エコプロモードの設定があって、燃費の良い走りに徹することが可能なほか、iDriveコントローラーを使ってクルマに関する各種の設定が可能で、その日の気分によって走りを切り換えることができる。

これで300万円台の本体価格というのは、相当に値打ちモノの価格設定だと思う。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

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