【GARMIN ForeAthlete 610 インプレ後編】トレーニングの効果をアップさせる機能盛りだくさん

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データはこのように最大4つまで同時に表示でき、このような画面を3画面まで作成してスクロールさせることができる。
データはこのように最大4つまで同時に表示でき、このような画面を3画面まで作成してスクロールさせることができる。 全 18 枚 拡大写真

GARMINが2011年秋に日本へ正規導入をスタートしたトレーニングウォッチ『ForeAthlete 610』はブランニューモデルではあるが、実質的には従来の最上位モデルのForeAthlete 410をベースにしていると考えていいだろう。それを踏まえて使ってみると、全体的に完成度が高くなっているのが印象的だった。

【画像全18枚】

◆操作性・精度・使い勝手…完成度も向上

例えばGPS。このモデルからGPSチップが変更になったのか、明らかに感度が上がっている。ForeAthlete 410からHotfix機能が搭載されたので衛星の補足は非常に速くなったが、本機ではHotfixを使えないコールドスタートでもかなり速い。そのため使わないときは躊躇なく電源を切れるようになった。

また、充電に使うケーブルが変更になり、今まではクリップでボディを挟むように装着していたのが、マグネットでカチッと装着できるようになった。クリップ方式はしっかり固定したつもりでも失敗していることがあったが、マグネット方式は簡単確実で非常に使いやすい。

ディスプレイの表示も変わっており、データの表示エリアが3つまでだったのが4つに増えた。ランニングウォッチに表示したいデータといえば走行距離と経過時間、走行ペースの3つは外せないが、表示エリアが3つだとこれでいっぱいになってしまう。4つあれば、最後の1つには心拍数なりラップ数なり好きなデータを表示できる。このプラス1は意外と大きく、筆者はこのおかげで走行中に画面をいちいち切り替える必要がなくなった。

意外といえばもう一つ意外だったのが、バイブ機能だ。iPodなどで音楽を聞きながら走る人向けの機能で筆者には無関係と思っていたのだが、試しに使ってみると非常に便利だった。

各種のアラートは電子音だけだと聞きのがしてしまうことがあるのだが、バイブなら絶対に気がつく。しかも周りに聞こえるような音を出さない。これが意外に快適で、並走者が多いジョギングコースでも遠慮なく各種のアラート機能を使うことができる。電子音だと隣を走っている人がピクッと反応してしまうことがあり、遠慮してしまうのだ。

◆過去の自分と対戦できるリアルパートナーがついに搭載された

GARMINのランニングウォッチにはバーチャルパートナーという機能がある。予め設定したペースで走るランナーが画面に表示され、仮想的なペースメーカーになってくれる機能だ。ForeAthlete610ではこれに加えてついにリアルパートナー機能が搭載された。

リアルパートナー機能は『Edge 800』などのサイクルコンピューターに搭載されているバーチャルパートナー機能に相当するもので、過去の自分と競争できる機能だ。アップダウンのあるコースでは一定速度で走る競争相手だと、上り坂では追いつけないし、下りでは簡単に追い越してしまうといったことが起きる。しかし、リアルパートナーは自分が走った時のペース配分が再現されるので、どんなコースでも白熱した競争ができる。

ちなみに、GARMINのランニングウォッチやサイクルコンピューターでは、一定ペースの仮想ランナーが走る機能も、過去の自分を再現してくれる機能も、同じバーチャルパートナーという機能名になっていたり、あるいはバーチャルトレーナーという用語も使われるなど、やや混乱していた。ForeAthlete 610では一定ペースの機能がバーチャルパートナー、過去の自分の再現がリアルパートナーと、分かりやすい機能名に改められている。

さて、そのリアルパートナーだが、これまでサイクルコンピューターには搭載されても、ランニングウォッチには搭載されなかった。このForeAthlete 610で待望の初搭載となったのだ。個人でのトレーニングでは初期の熱意を持続するモチベーション維持が何より大切だが、同時にこれは非常に難しい。リアルパートナーはそのモチベーション維持に比類ないほど大きな効果がある。

まず1回走ったら翌日はそのデータをリアルパートナーに設定して競争。勝てたら、つまり自己ベストを更新できたら翌日はそのデータを新たなリアルパートナーに設定し、負けたなら同じデータに再び挑戦する。これを続けていけば、毎日白熱したレースができ、タイムも伸びていくはず。むしろ、オーバーワークにならないように注意が必要なほどだ。

さらに、リアルパートナー機能は後述するGARMINコネクトからデータをダウンロードして使うことも可能。つまり、ほかのGARMINユーザーのデータを使うことで、他人と仮想的に競争することができるのだ。同じコースを走らなければならないので使えるデータを見つけるのはなかなか難しいが、皇居や大きな運動公園のようなランニングコースを走っている人なら同じコースのデータを見つけられるだろう。

◆机に置くだけでクラウドサービスにアップロード

ForeAthlete 410で好評を得て本機にも採用されたのが、ワイヤレスでのデータのアップロードだ。パソコンに付属のUSB ANT+スティックを挿し、GARMINが運営するWebサイト「GARMIN CONNECT(ガーミン・コネクト)」のアカウントを取得、簡単なセットアップをしておく。あとは、トレーニングが終わったら机の上などパソコンの近くに本機を転がしておくだけで、トレーニングのデータがGARMINコネクトにアップロードされる。これは本当に快適だ。

GARMIN CONNECTはトレーニングのデータをアップロードしておけるクラウドサービスであり、GARMINユーザーのソーシャルネットワークでもある。GARMINのランニングウォッチを使うにあたって必須ではないのだが、あえて利用しない理由は何も無い。もちろんすべてのサービスは無料で利用できる。

GARMIN CONNECTにデータをアップロードしておけば、ランニングウォッチやパソコンが壊れてもデータが消える心配はないし、買い換えをしても面倒なデータの移動やコンバートをする必要もない。また、GARMIN CONNECTはデータ分析ツールとしての機能も兼ねているので、データをグラフ化したり走行ルートを地図上で確認したり、あるいはそれを自分のブログに貼り付けるといったこともできる。

さらに、ソーシャルネットワークとしての機能、エクスプローがある。エクスプローではほかのランナーが公開しているトレーニングデータを都市名などで検索することができ、各データは詳細データを参照したり、ダウンロードしてForeAthlete 610のリアルパートナーとして使うことも可能だ。

<写真610-14>
データはこのように最大4つまで同時に表示でき、このような画面を3画面まで作成してスクロールさせることができる。

《山田正昭》

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