日野第3四半期決算…円高やトヨタ向け減少響いて営業利益24%減
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日野の川﨑卓夫常務執行役員は同日都内で開いた決算会見で「国内販売で39億円、海外販売で43億円の(営業利益段階で)増益、トヨタ事業はマイナスの20億円だった。トヨタ事業の分をなんとか日野ブランド(の販売増)で挽回しようとしたが、為替影響が65億円とアメリカ・ドル、インドネシア・ルピア、タイ・バーツともすべて円高となり、大きく減益要因になっている」と減益の主な要因をあげた。
第3四半期の日野ブランド車の連結売上台数は同15%増の3万2377台で、このうち国内が同31%増の9389台、海外が同9.1%増の2万2988台だった。洪水の影響でタイでの販売は減少したものの、インドネシア、マレーシアが好調で全体を押し上げた。一方、トヨタ向けは「とくにSUV系が洪水の影響」で同9.6%減の3万7966台だった。
2012年3月期通期の業績予想は12月5日に修正した数値を据え置いた。営業利益は前期比21%増の350億円。最終損益は前期の100億円の赤字に対し120億円の黒字転換を見込んでいる。
《小松哲也》