ホンダの伊東孝紳社長は3日、都内で会見し、「世界の中でホンダが尊敬され続けることがないとグローバルヘッドクォーターにならない」とした上で「そうなるためには日本のモビリティ環境の中でも確固たる地位を築き上げる」との考えを示した。
これは、日本でのモノづくりについて考えを示したもので、伊東社長は「日本だっていきなり自動車が無くなるわけではないし、2輪車もなくなるわけじゃない。もっと新たなモビリティの可能性を秘めていると思っているので、日本のホンダとして日々鍛えていくという努力は間違いなく怠らないし、新しいモビリティの力、方向に対してチャレンジしていくのは、やはり日本でどんどんやっていく」と述べた。
さらに「『NSX』をアメリカで開発、生産するというアナウンスをしたが、核技術、パワートレイン系は日本でしかできない。ホンダの開発体制としてはプラットフォーム、パワートレイン系に関してはやはり日本に残しておく。かならず進化させると思っているので、特徴のある技術の優位性を確保するということでは日本人の得意な努力、ち密な仕事で、そこはやっていきたいと考えている」と、日本でのモノづくりにこだわり続ける考えを改めて強調した。