ルネサス、次世代車載マイコンを製品化…40nmプロセスを採用

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ルネサスエレクトロニクスは、40nm(ナノメートル)プロセスを採用したフラッシュメモリ内蔵マイコンを製品化し、車載用途全般で展開すると発表した。

車載マイコン市場は、CO2削減などに貢献するための高い性能を低消費電力で実現することに加えて、機能安全対応やシステムの改ざんを防止するセキュリティ機能の実装などの対応が求められている。

これらに対応するために開発した新製品「RH850ファミリ」は、従来のルネサス車載マイコンシリーズの強みを継承しながら、車載マイコンの用途に適した製品として展開していく。

RH850ファミリは高性能、低消費電力をベースに、シングルコアで動作周波数64MHzから320MHzまで拡大し、マルチコアシステムでは更に高いパフォーマンスを実現する。内蔵フラッシュメモリは、MONOS構造を採用することで256Kバイトから8Mバイトまでのプログラムメモリ容量をラインアップし、データフラッシュ領域やEEPROMエミュレーション機能を持つ。最低20年のデータ保持期間と12万5000回の書き換えサイクル数(データフラッシュの場合)を実現する。

車載マイコンの様々な用途に対し、シングルコア、デュアルコア、高度な故障検出技術のデュアルコア・ロックステップ用コアを駆使することで今後の車載マイコンに求められる性能や安全に対するニーズに適合する製品を展開していく。

第一弾となる製品を2012年初秋にサンプル出荷し、2014年に量産を開始する予定。

《レスポンス編集部》

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