【フォード エクスプローラー エコブースト 試乗】これぞ“今”のアメリカンSUV…森野恭行

試乗記 輸入車
フォード エクスプローラー XLT エコブースト
フォード エクスプローラー XLT エコブースト 全 12 枚 拡大写真

モノコックボディや、横置きFFベースのパワートレーンを採用して登場した新型『エクスプローラー』は、意外性の塊と言ってもいい存在。「アメリカンSUVの大胆な変革」を強く印象づける。で、次の一手が新作のエコブースト。こいつは、評判のいいV6・AWDモデルの、さらに先を行っている。

【画像全12枚】

まず感心したのは、軽快かつ力強い加速フィールだ。最新の直噴ターボエンジンの実力の高さは、すでに十分に理解し、体感もしている。だが、車重2tに達する重量級SUVのエクスプローラーが、4気筒2リットルターボの小さな心臓で活発に走る様子を実際に体験すると、「こりゃスゴイ!」と素直に驚いてしまう。

決め手となるのは、1000回転台半ばからモリモリと湧き出てくる太いトルク。高回転域のパワー感やキレは3.5リットルV6に分があるが、実用域の力強さや扱いやすさでは、エコブーストはまったくひけをとらない。

しかも、回転フィールは高回転域まで十分滑らかで、静粛性も4気筒としては優秀なレベルにあるのだから、トータルの満足度は高い。
 
加えて、完成度の高いV6・AWDモデルと比べても、フットワークはさらに軽快で素直な印象で、シャシーバランスも優れている。全長5m×全幅2mの図体ながら、峠道を気持ちよく飛ばすことができるのだから、昔のアメ車しか知らない人は信じられないだろう。また、高速走行でのどっしりした安定感や、ゴツつきやふわつきを抑えた質の高い乗り心地も、新型エクスプローラーの魅力となっている。

そして経済性。燃費計を見るかぎり、V6・AWDと比べて燃費が大きく改善されているのは確か。欧州車の大半とは違い、レギュラーガソリンが使えるのもいいところだ。

また、安い自動車税というウリの要素もあり、エコブーストは日本市場においても高い商品性を持つモデルに仕上がっている。「四駆は不要」というアメリカンSUVファンにとって、賢い選択となるのは間違いない。
 
■5つ星評価
パッケージ ★★★
インテリア/居住性 ★★★★
パワーソース ★★★★
フットワーク ★★★★
オススメ度 ★★★★

森野恭行|カーレポーター
生来のクルマ好きで、スモールカーから高級サルーン、高性能スポーツカー、はたまた2〜3t積みトラックまで、機会があればどんなクルマでもとことん試乗をしてきました。出会ったクルマの個性や魅力、そして開発者が担当モデルにこめた情熱などを、新車紹介や試乗インプレッションなどを通して読者の皆さんにわかりやすくお伝えすることを心がけています。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。1963年生まれ。

《森野恭行》

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