光岡が限定車として発表した『ガリュークラシックジュエル』と『ビュートジュエル』は、エンブレムに京セラの京都オパールをあしらった仕様となっている。
なぜエクステリアに宝石なのか。同社開発課課長兼工場長の青木孝憲さんは、「我々のユーザーは、身に着けているもの、ライフスタイル、また、個人の価値観など、すごくこだわりがある人が多いのです」とまず同社のユーザー像を語る。そして、「我々はクラシック調の特徴的なクルマを、こだわりを持って作っており、そういうこだわりが共感を得ていると思っています」。
そのうえで、「京セラのこの人工オパールは、人工といえどもシイタケみたいに育てている。飼育をしてオパールが出来上がる。育て上げ、ひとつ作るのに1年くらいかかるほど、すごくこだわっているのです。そういった京セラのこだわりに我々も共感したのです」。
「クルマ作りのこだわり、ユーザーのこだわり、宝石へのこだわり、全てこだわりというキーワードでリンクして、このような企画をしました」。
京都オパールを製造する京セラの宝飾応用商品事業部の事業部室事業企画課責任者、吉井毅さんは「京都オパールは、京セラが36年前に宝飾事業を立ち上げ、その中で展開している宝石のひとつで、主に、宝石、アクセサリーとして展開が始まりました。2008年より、我々から見て他の産業界へ向けて、装飾材料、加飾材料、また、光輝性顔料など幅広く展開してもらおうということで、京都オパールという名前を付け、幅広い用途開発が進んでいます」と説明。クルマ以外では、時計や眼鏡の加飾パーツ、家電製品などへの用途開発が進んでいるとする。
光岡から初めてアプローチがあった時、「我々は宝飾品や生活用品といった事業体なので、クルマとは縁遠いところです。しかし、話を聞くと、モノづくりに対するこだわりを非常に持っているところに共感を持ちました。我々も素材という立場では非常にこだわりを持っていますので、一緒にうまく良いものが出来たらいいね、と感じました」と語った。