2人死亡の逆走事故、騒音トラブルでの追跡が原因と判断

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昨年9月、静岡県浜松市北区内の国道152号で発生し、2人が死亡したバイクと乗用車の衝突事故について、静岡県警は13日、事故を起こしたバイクを執拗に追い回し、事故を誘発したとして、21歳の男を危険運転致死容疑で書類送検した。

静岡県警・浜北署によると、問題の事故は2011年9月8日の午前0時40分ごろ発生している。浜松市浜北区新原付近の国道152号(片側2車線の直線区間、中央分離帯も設置)を走行していたバイク2台が対向車線側を逆走。このうち前を走っていた2人乗りバイクが順走してきた乗用車と正面衝突する事故を起こし、バイクに乗っていた17歳の男性2人が死亡。乗用車の運転者が軽傷を負った。

警察が別のバイクを運転していた男性から事情を聞いたところ、死亡した2人と一緒にいたコンビニエンスストアの駐車場で見知らぬ男から「バイクがうるさい」と言いがかりをつけられ、これを発端として男が運転するクルマによって執拗に追い回されていたことがわかった。追跡距離は数kmにおよび、これを逃れようと対向車線に進入したこともわかった。

警察ではこのクルマを運転していたのは袋井市内に在住する21歳の男と断定。男から任意で事情を聞いていたが、執拗な追跡が事故を引き起こす原因になったと最終的に判断。13日までに男を危険運転致死容疑で書類送検した。

調べに対して男は「バイクの音がうるさく、これを注意しようとしたが逃げられた」、「そのために追いかけたが、事故は知らない」などと供述しているようだ。実際、追跡は現場手前で終了していたとみられ、警察ではさらに調べを進めている。

《石田真一》

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