【BMW 3シリーズ 試乗】カーナビが変わるとここまで変わる…松田秀士

試乗記 輸入車
BMW3シリーズ(欧州仕様)
BMW3シリーズ(欧州仕様) 全 8 枚 拡大写真
歩行者傷害保護や衝突安全の規定からダッシュボードの位置が高くなり前方視界の悪化は欧州車も例外ではなかった。しかし、新型BMW『3シリーズ』はダッシュボードの位置を可能な限り低くして一つの答えを出している。

BMWのコメントとしては、カーナビのディスプレーを高輝度にしたことで、傘を設けなくても視認性が高くなり、ダッシュボードを低くできたという。明らかにボンネットが見えるようになったことは「なーんだ、できるんじゃん!」と思わず口走ってしまった。前方及び側方の視認性が改善されたことで車幅1800mmとは思えないほどコンパクトなモデルに感じる。

電動パワーステアリング特有のニュートラル位置の曖昧さが低速直進時に存在するが、4気筒(325i)となったことでフロント荷重の軽さと前後荷重バランスの均衡化でコーナーリング時のハンドリングは切り足し時に反応の良いスポーティなものだ。

コーナーリング初期にスッと沈みすぐに姿勢を整えるBMW独特のサスペンションのフィーリングは健在。限界域の60%程度でコーナーリングをしても、限界域と同じフィーリングのダイレクト感あるサスペンションキャラクターをインフォメーションしてくれる。つまり、どんなスピードレンジで走っていてもハンドリングがわかりやすいのだ。後席の居住性もアップして、1ランクグレードがアップしたように感じる。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

松田秀士|レーシングドライバー/モータージャーナリスト/僧侶
スローエイジングという独自の健康法を実践しSUPER GT最年長の現役レーサー。今でも若者レーサーとバトルを演じるレベルを保っている。国内レースだけでなく海外レースにも多くの出場経験を持つ。メカニズムにも強く、レースカーのセットアップや一般車の解析などを得意とする。専門誌等への寄稿文は分かりやすさと臨場感を伝えることを心がけている。

《松田秀士》

松田秀士

成仏する直前まで元気でクルマを運転できる自分でいたい。「お浄土までぶっ飛ばせ!」をモットーに、スローエイジングという独自の健康法を実践する。これまでにINDY500に4度出場し、ルマンを含む世界4大24時間レース全てに出場経験を持つ。メカニズムにも強く、レースカーのセットアップや一般車の解析などを得意とする。専門誌等への寄稿文は分かりやすさと臨場感を伝えることを心がけている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. V4エンジン搭載の新型ヤマハ『YZR-M1』登場に、SNSでは「ビリビリくるぜ!」「男の子はこういうの好きだよねー」など反響
  2. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  3. ホンダ『ヴェゼル』、新グレード「RS」先行予約開始…10月発売へ
  4. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  5. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る